「ハイブリッド会議は苦手」を変える 会議室の規模にとらわれない「シンプルかつ高品質」な映像・音響システムとは“伝わらない”“見えない”を解消せよ

PR/ITmedia
» 2025年05月12日 10時00分 公開
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 「Microsoft Teams」などのWeb会議ツールを使って会議室と遠隔地をつなぐハイブリッド会議がすっかり定着した。そこで今改めて注目されているのが、会議の質に影響を与える“音声品質”の向上だ。会議室側のマイクの収音性能がイマイチであったりノイズやエコーが発生したりした結果相手の声が聞こえず、あるいは声が相手に届かず、会議に不満を覚えた経験はないだろうか。声が正しく伝わらなければコミュニケーションもコラボレーションも良質なものにはならない。何度も聞き返したり言い直したりしていたら、重要な情報を聞き逃す可能性もある。

 特にハイブリッド会議は“聞こえにくさ”によってオフィス参加者とリモート参加者に格差が生じて健全な議論を阻害する恐れがある。ハイブリッド会議を頻繁に開催する企業においては、音声品質がビジネスの成功を左右するとも言える。

 音響環境に加えて、カメラが話者の動きを自動で検知して追尾する「トラッキング機能」に注目する企業も増えている。大人数が参加するハイブリッド会議は誰が何を論じているのか分かりにくい点も課題だ。話者の顔をリモート相手に届けることでスムーズな議論が可能になる。

 先述したように、ハイブリッド会議の質の向上が重要であると認識している企業を中心に、会議室の映像、音響環境を見直す動きが強まっている。しかし高品質かつ高機能なシステムの導入には専門的な知識が必要で、それが設備の導入をためらう理由の一つになっている。

 そのような課題を解消する製品として、世界的な音響機器メーカーとして知られるShureがこのほど発表した製品が「IntelliMix Room Kit」だ。映像や音響に関する専門知識が乏しくても容易に導入できて、さまざまな規模の会議室に高レベルの音響環境を構築できる。本記事は、その特徴と魅力を解説する。

ハイエンドクラスの品質をシンプルに構成

 IntelliMix Room Kitは、Shureの音響技術を集約した天井設置型のスピーカーホン「Microflex Advance MXA902 シーリングアレイスピーカーホン」(以下、MXA902)と、小型のWindowsマシン「IntelliMix ミニPC」、タッチパネル、Huddly(ハドリー)の「会議用カメラ」(以下、Huddlyカメラ)がセットになったものだ。

 同キットは「Microsoft Teams Rooms」用のソリューションとしてMicrosoftの認定を受けており、同キットを会議室に導入すればMicrosoft Teams Roomsを使ったWeb会議を容易に開催できる。

photo Microsoft Teams Roomsカンファレンスキット「IntelliMix Room Kit」(提供:シュア・ジャパン)

 自動設定機能がある点も心強い。ミニPCが、接続されているデバイスを初回起動時に自動で検知して音声ルーティングなどを最適化する。エンジニアによる煩雑な調整作業が不要で、映像や音響の専門知識がないIT管理者でも導入、運用できる。

 IntelliMix Room Kitの中核を担うMXA902は、非常に高い収音性能を有するマイクにスピーカーやオーディオプロセッサを組み合わせたもの。中小規模会議室向けの天井設置型スピーカーホンとしては同社初の製品だ。6メートル四方のカバレッジエリア内の音声を取りこぼすことなく収音する上に、エコーやノイズを効率良く除去してリモート参加者にクリアな音声を届けられる。

 外形寸法は約60×60センチ。天井への埋め込み設置だけでなく、専用アクセサリー(別売)を組み合わせた天井面への露出設置やワイヤやポールを使ったつり下げ設置にも対応する。

 ミニPCには、AI技術を搭載したオーディオプロセッシングソフトウェア「IntelliMix Room」が搭載されている。オーディオ向けの専用ハードウェアを追加しなくても高度なAIデノイザー(ノイズ除去)やAIデリバーブ(リバーブ除去)を実現してエコーやノイズ、残響音といった“聞こえにくさ”の原因を排除する。

 これらの技術は同社のハイエンド向け製品と同等のものであり、本キットも非常に高い音声品質を実現している。高性能な指向性マイクを口元に向けているかのように話者の声を的確に捉えるため、声を張り上げなくてもリモート先の相手と会話できる点がメリットだ。

 ShureはミニPCとタッチパネルのセットを「IntelliMix 基本システム」と表現する。タッチパネルは標準状態でMicrosoft Teams Roomsを直感的に操作できるように構成されている。タッチパネルの画面をWindows 11に切り替えてミニPCの管理も可能だ。

photo ミニPCとタッチパネルの「IntelliMix 基本システム」

 IntelliMix Room Kitには、会議室の規模に応じた4つのバリエーションがある。

 小〜中規模室向けの「IMXRK30」は、1基のMXA902と水平120度広角レンズを搭載した「Huddly IQ」から成る。Huddly IQはミニPCとUSBで接続するタイプで、設置場所は限られるがシンプルな構成が可能だ。

 中規模以上の部屋には、Huddly IQの代わりに「Huddly L1」を採用する「IMXRK50」が向いている。Huddly L1の水平画角は92度、解像度は6Kで、室内後方の参加者までしっかりと撮影できる。

 大規模な会議室向けの「IMXRK70」は、1基のHuddly L1と2基のMXA902を組み合わせた構成で、室内全体の音声を確実に収音できる。より高度なカメラトラッキングを実現したい場合は、2基のMXA902と「Huddly Crew」1セットを採用した「IMXRK80」が望ましい。

photo 導入する部屋の規模に合わせて4つのバリエーションを用意している(提供:シュア・ジャパン)《クリックで拡大》

 HuddlyカメラはAI画像認識機能を搭載し、オートフレーミングを実現している。最上位モデルであるHuddly Crewはスピーカートラッキングやカメラ映像の自動切り替えにも対応しているため、大人数が参加するハイブリッド会議であっても話者の顔を的確に捉えて会場の雰囲気をリモート参加者に伝えられる。AIで映像を最適化しているため、設置場所や画角を細かに調整する必要もない。推奨される高さや距離さえ維持すれば、問題なく会議室全体をカバーできる。会議室の後方に座る参加者が話し始めると、カメラがその人物に自動的にフォーカスして表情や動作を詳細に写し出す。この機能により、リモート参加者も対面で話を聞いているかのような臨場感を得られ、会議への集中力が向上する。

 MXA902とHuddly L1/Crewおよびタッチパネルは、PoE(Power over Ethernet)に対応しており、イーサネットケーブル1本で接続できる。そのため機器の設置場所の自由度が高く、配線などをシンプルに構成できるというメリットもある。

photo (提供:シュア・ジャパン)《クリックで拡大》

さまざまなニーズに対応 重要なハイブリッド会議をしっかりサポート

 IntelliMix Room Kitは、導入後の運用や保守の負担を低減するように設計されている。Shureのクラウドベース管理ソリューション「Shure Cloud」を利用すれば、各デバイスの状態や接続状況などをリモートで確認・管理できるため、IT管理者が会議室に呼び出されることは少なくなるだろう。遠隔拠点に導入した複数のキットも容易に統合管理できる。

 Shure製品およびHuddlyカメラには2年保証が標準で付帯している他、オプションとして3年間の延長保証を追加できる。会議システムの製品ライフサイクルを通じた最大5年間のサポートを受けられるため、突発的なトラブルが発生しても予算に悩まずに済むはずだ。今や会議システムはインフラの一部であるため、全体をワンストップでサポート、保証される安心感は大きい。

 リモート、ハイブリッド会議が当たり前となった現代のビジネス環境において、映像や音響システムがコミュニケーション、コラボレーションの質を左右することは間違いなく、企業が積極的に投資すべき領域と言える。

photo ITmedia編集部がShure 東京エクスペリエンスセンターで実機を体験したところ、カメラ映像がスムーズにトラッキングしたり発話者の声がクリアに聞こえたりした。MXA902は天井に埋め込まれているため、マイクを気にせずに会話できて会議がスムーズ進みそうだ

 先述したバリエーションが示すように、IntelliMix Room Kitは小会議室から大規模な講義室や多目的スペースまで幅広く対応しており、さまざまな空間での活用が期待できる。導入後に「MXA902の設置台数を増やしたい」「より高性能なシーリングアレイマイクを採用したい」「リニアアレイマイクやハンドマイクなどを組み合わせたい」といったニーズが出てきた場合も、柔軟に対応できる。

 ShureはIntelliMix 基本システムのみの販売も予定している。キットで対応し切れない会議室への導入やより柔軟な使い方を検討している場合は、ニーズに合わせてマイクやスピーカー、カメラを選択して、良質な会議環境を構築できる。

 東京・神谷町にあるシュア・ジャパンの「Shure 東京エクスペリエンスセンター」では、実機体験の他に会議用システムのプロフェッショナルから機能や技術の解説を受けられる。ハイブリッド会議体験の改革がビジネス成長にどう影響するのか、自分の“目と耳”で体感してほしい。

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提供:シュア・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2025年6月2日