Nord Securityは第6回となる年次パスワード調査の結果を発表した。個人や、グローバル企業、日本企業が最も使っているパスワードトップ10が明らかになった。その中には「nyanmage」という謎の文字列もランクインしている。
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インターネットでのサービス利用が日常化した今、パスワード管理の甘さが深刻なリスクを招く。多くのユーザーがパスワードの重要性を理解しながらも、簡易なパスワードを使い続けているのが現状だ。Nord Securityの最新の調査報告書によると、その傾向は依然として改善されていないことが示されている。
Nord Securityは第6回となる年次パスワード調査を発表した。ダークWeb市場を含むさまざまな公開ソースから収集した2.5TBのデータを分析したもので、44カ国のパスワードの利用傾向がまとめられている。
世界で最も使用されているパスワードトップ10は以下の通りだ。
日本で最も使用されているパスワードトップ10は以下の通りだ。
世界の企業が最も使用しているパスワードトップ10は以下の通りだ。
日本企業が最も使用しているパスワードトップ10は以下の通りだ。
企業のパスワードを調査した結果、個人のパスワードと類似性があることが判明した。個人と企業のパスワードトップ10を比較すれば、同じようなパスワードが使われていることが分かる。この結果は私生活と仕事で同じパスワードを使い回すユーザーが多いことを示しており、企業のセキュリティリスクを高めている。
また6年間にわたるパスワード調査でユーザーのパスワードに対する意識があまり改善されていないことが指摘されている。多くの企業がパスワードの安全性に関する意識向上に努めているものの、依然として多くのユーザーが「Password」「qwerty」「123456789」といった単純なパスワードを使用し続けていることが懸念されている。
Nord Securityは20文字以上の長さで大文字と小文字、数字、特殊記号を組み合わせたパスワードを使用することやWebサイトやサービスごとに異なるパスワードを設定すること、パスワードマネジャーを利用して安全かつ複雑なパスワードを管理する、といった基本的なパスワードセキュリティ対策を実施するよう推奨している。
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