WebminにCVSS 9.9の脆弱性「CVE-2024-12828」が見つかった。この脆弱性はリモートからの任意のコード実行を可能にする。管理者には迅速なアップデートが推奨されている。
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Zero Day Initiativeは2024年12月20日(現地時間)、UNIX系OSのWebベース管理ツール「Webmin」に深刻な脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを報告した。悪用された場合、リモートコード実行が可能になる。
この脆弱性は「CVE-2024-12828」として特定されている。CVE-2024-12828はCGIコマンドインジェクションの脆弱性とされ、システムコールを実行する前に、ユーザーが指定した文字列を、適切に検証しないために発生する。リモートの攻撃者はこの脆弱性を利用することで、Webminのインストール時に任意のコードを実行できるとされている。
脆弱性の悪用には認証が必要だが、共通脆弱性評価システム(CVSS)のスコアは9.9(Critical)と高く分析されている。その理由は権限の低いWebminユーザーが管理者権限で任意のコードを実行できる点にあり、一般ユーザーがシステムを完全に制御できる可能性がある。
脆弱性の影響を受けるバージョンは以下の通りだ。
脆弱性が修正されたバージョンは以下の通りだ。
Webminは「Windows」のように手軽なシステム管理をLinuxなどのUNIX系OSに提供する。そのため幅広い層に人気があり、年間100万回以上インストールされている。CVE-2024-12828は個人利用の環境にはほぼ影響しないが、特定多数が利用している環境に深刻な影響がある。Webminに一般ユーザーアカウントが存在する場合、侵害される可能性があるため、迅速にアップデートを適用することが推奨される。
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