Hiscoxが発表した「Cyber Readiness Report 2024」によると、ランサムウェア攻撃によって約半数の企業は評判を落とし既存顧客を失ったという。同レポートからランサムウェア被害の実態が明らかになった。
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サイバー攻撃の被害を受け、ランサムウェア攻撃者に金銭を支払ったにもかかわらず多くの企業がデータを完全に回復できていない実態が明らかになった。Hiscoxが2024年10月に発表した「Cyber Readiness Report 2024」によると、身代金を支払った企業のうち、データを完全に回復できたのはわずか18%にとどまるという。
Hiscoxは8年連続で同レポートを発表している。このレポートでは企業のサイバーセキュリティ対応状況を明らかにし、進化し続ける脅威に対抗するためのベストプラクティスが提供されている。規模や業種の異なる8カ国の企業を代表サンプルとして抽出し、サイバー犯罪と戦う最前線の企業の実態を詳細に分析している。
主な調査結果は以下の通りだ。
同レポートはサイバー攻撃の増加が企業の財務だけでなく評判にも深刻な影響を及ぼしていることを示している。企業に対し従業員の意識向上、最新技術の適切な活用など長期的な成長と信頼の維持を図ることが求められている。
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