ドコモオンラインショップが公表している「売れ筋ランキング」をもとに、端末販売のランキングを紹介する。5月26日〜6月1日の期間は、「iPhone 16」が1位をキープした。
最も目を引くのは「iPhone 16e」の急落だ。前回2位だった同機種が6位まで順位を落とし、代わりに同じ価格の「iPhone 15」が2位に浮上した。両機種とも11万8910円という同一価格でありながら、ユーザーの選択が大きく変わったことが興味深い。
iPhone 16eは廉価版として登場したものの、iPhone 15の値下げによって価格優位性は失われている。iPhone 16eはApple Intelligenceに対応している一方で、iPhone 15は超広角カメラやダイナミックアイランドなど、16eにはない機能を搭載している。同価格であれば、AIよりもカメラ性能で選ぶユーザーが多くとも不自然ではないだろう。
「Google Pixel 9a」が5位から3位に上昇し、安定した支持を集めている。一方、Galaxy S25は3位から5位に後退している。13万5740円という価格帯では、やはりiPhoneとの競争が厳しいようだ。
新たにランクインした機種では、4位に「Galaxy A25 5G SC-53F」、8位に「AQUOS wish4 SH-52E」と、いずれも2万2000円の低価格帯スマートフォンがトップ10に返り咲いた。基本性能を押さえつつ価格を抑えたこれらの機種は、サブ機や初めてのスマートフォンとして選ばれているのだろう。
iPhone 16eと15の順位変動は激しいものの、どちらも安定した売れ行きを見せており、11万円台という価格帯が多くのユーザーにとって適正価格として受け入れられていることが分かる。また、2万円台と10万円台前半という価格帯の二極化も進んでおり、13万円を超える高価格帯の機種は苦戦を強いられている状況だ。
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