ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

万博の空飛ぶクルマ、「飛ばない期間」があることが判明 誘客に影響も

» 2025年04月04日 17時12分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は4月3日、万博の目玉と位置付ける「空飛ぶクルマ」について、飛行を行わない期間があると明らかにした。各社の飛行が通期で行われず限定的なため、いずれの社も飛ばさない期間が生まれるという。来場しても飛行している姿を見ることができない期間が生まれることは、誘客にも影響が出そうだ。

 空飛ぶクルマは当初、4つの企業陣営が運航を計画し、各陣営は来場者を乗せた商用運航を検討していた。ただその後、デモ飛行に切り替わることとなり、さらに3月下旬には日本航空と住友商事の共同事業体が会期中の運航を断念することが判明した。

 協会が公表した資料によると、スカイドライブ(愛知県豊田市)が飛行を予定しているのは開幕日と7月中旬〜8月下旬。ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーションのグループは9月下旬から10月13日、丸紅は2つの機体を複数期間飛ばすとしている。

 どの日に運航が行われるかは「分かり次第、協会ホームページで発表する」(幹部)という。資料によると4〜6月や9月に飛行が行われない期間がある見通し。

 空飛ぶクルマの運航は、万博の「未来社会ショーケース事業」の一環。開幕直前の発表になったことについて、協会幹部は「万全な運行体制を整える必要があった」などと繰り返した。(黒川信雄)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR