iPhone搭載のマイナンバーカード、何ができて、何ができない？（1/2 ページ）

　6月24日から、iPhoneでマイナンバーカードが利用できるようになる。iOSアプリ「Appleウォレット」に、クレジットカードや交通系ICカードと同じようにマイナカードの情報を追加し、Face IDやTouch IDといった生体認証を経て、パスワードの入力なしでカードを利用可能になる。

画像はデジタル庁公式サイトから引用（以下同）

　平将明デジタル大臣は「（マイナカードの）UI・UXが格段に良くなる」とうたうが、具体的にどんなことが可能になるのか。逆に、できないことはあるのか。iPhone搭載のマイナカードで実現する機能をまとめる。

iPhoneのマイナカードでできること

マイナポータルへのログイン・認証

　まず、マイナポータルへのログインがiPhone内のマイナカードだけで可能になる。現在は実物のカードを読み取る必要があるものの、それがiPhone単体で完結する。マイナポータル内で年金記録や引っ越しの手続きをしたり、確定申告をしたりする際の認証も同様だ。

コンビニで住民票の写しなど発行

　コンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書を取得する際にはマイナカードが必要だが、これもiPhone内のカードで代用が可能になる。

対面での本人確認にも

　今後、iPhone内のカードを使った対面での本人確認も可能になる見込みだ。デジタル庁は、事業者・自治体向けに提供している本人確認用アプリ「マイナンバーカード対面確認アプリ」iOS版の機能拡充を予告。7月をめどに、iPhone内のマイナカードで本人確認できる機能を追加するという。

マイナンバーカード対面確認アプリのイメージ

　デジタル庁は、マイナンバーカード対面確認アプリについて金融機関での取引、携帯電話の契約、中古品買い取りといった場面での利用を見込んでいる。実際に一部のリサイクルショップなどで導入が進んでいるという。

今後、マイナ保険証としても使えるように

　マイナカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」としての利用も、今後可能になる予定だ。7月から一部医療機関で実証実験を実施。9月ごろから順次運用を開始する。