コントローラーを外せて使い方無限大! 3in1 PCの「ONEXPLAYER X1 mini」ファーストインプレッション(1/3 ページ)
One-Netbookが開発する3in1 PC「ONEXPLAYER X1 mini」が届いた。ポータブルゲーミングPCであり、タブレットであり、ノートPCにもなるユニークな端末だ。同社の初代3in1「ONEXPLAYER 2」との比較も交えて紹介する。
いま、ポータブルゲーミングPC周辺が賑わっている。SHENZHEN GPD TECHNOLOGY、AYANEO、One-NetBookなど中国の新興メーカーだけでなく、eスポーツプレイヤーに人気のメーカー、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)やASUS JAPAN(ASUSTeK Computer)、ゲームプラットフォームを運営しているValve もポータブルゲーミングPCを開発、提供している。
今回紹介するのは、One-NetBook Technologyが開発した「ONEXPLAYER X1 mini」だ。キーボードとゲームコントローラーが接続された姿を見るだけでもユニークなデザインだと分かるが、実際のところどのような魅力があるのか。開封の模様をお届けしよう。
コントローラーを外して使える3in1
他の一般的なポータブルゲーミングPCとONEXPLAYER X1 mini(以下、X1 mini)の大きな違いは、Nintendo Switchのようにコントローラーを外せるデザインにある。さらに専用キーボードを接続すれば、ノートPCのようにも使える。ポータブルゲーミングスタイル、タブレットスタイル、ノートスタイルに変化する3in1を実現している。
詳細は後にして、まずは箱の中身からチェックしていこう。なお、筆者は海外クラウドファンディングサイトのIndiegogoから入手しており、国内正規代理店であるテックワンから購入する場合、多少、パッケージ内容やストレージなどのスペックに違いがあることをご了承いただきたい。
パッケージにはX1 mini本体の他、コントローラーを取り外した際に端子が露出することを防ぐバンパーディフェンダーとスクリーンフィルム(どちらも装着済み)、100WのACアダプター、充電用のUSB Type-C to Cケーブルが入っている。
専用カバーキーボードと専用コントローラー、そしてコントローラー収納ケースといったアクセサリー類は、Indiegogoで支援した人向けの特典となる。
Indiegogo特典のアクセサリー類を追加すると全体でこのようになった。本体から時計回りに100WのACアダプター、コントローラー用ハードケース、コントローラー、充電用ケーブル、専用カバーキーボード
なお、ハイビームで購入する場合は用途に応じてコントローラーやカバーキーボード、外したコントローラーをリモートで使えるようにするコントローラーコネクターを追加購入しよう。ガラスフィルムは予備として購入しておきたい。
ディスプレイサイズ、SSDなどは?
X1 miniは、ディスプレイサイズが8.8型、解像度は2K(2560×1600ピクセル)で16:10アスペクト比のLTPS液晶ディスプレイを搭載している。リフレッシュレートは144Hz、明るさは500ニト、sRGB比率は133%、DCI-P3比率は97%の色域を備える。
本体サイズは実測値として209(幅)×127(奥行き)×19(高さ)mmで、重さは739gだった。公式サイトではお約束の“ポケットに入れる”写真が掲載されており、実際に入ったのだが、この状態で歩くのは難しそうだ。
CPUはAMD Ryzen 7 8840Uで、モデルによってメモリーとストレージの構成が異なる。筆者が購入したモデルはメモリーが32GB(LPDDR5X)、ストレージが1TB(M.2 2230 PCI-Express 4.0 x4 SSD)だ。バッテリー容量は1万6890mAhで、ゲームなら最大4時間、それ以外の利用であれば最大10時間稼働するという。
ワイヤレス機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を搭載している。その他、6軸ジャイロスコープ、オーディオブランド「HARMAN」監修の4Ω/2Wのデュアルスピーカーを備える。
多くのポータブルゲーミングPCがUSB Type-C端子のみを搭載する中、X1 miniにはUSB 3.2 Gen 2のUSB Standard-Aも搭載している。まだまだUSB Standard-Aの機器があることを考えるとうれしい仕様だ。
その他のインタフェースとして、USB4×2、OCuLink、3.5mmマイク/ヘッドフォン兼用ジャック、microSDメモリーカードスロットを搭載する。また、インカメラはWindows Helloに対応する。
関連記事
「UMPCが低スペックという概念を覆したい」──テックワンが3in1PC「ONEXPLAYER X1 mini」など国内販売
テックワンは6月27日に中国One-Netbookの3-in-1PC「ONEXPLAYER X1 mini 国内正規版」を取り扱うことを発表した。発表会にはOne-Netbook CEO Jack Wang氏も登場し、ものづくりを始めたきっかけなども語ってくれた。発表会とほぼ実機に近い開発機のハンズオンの模様をお伝えする。One-Netbook、Core Ultra 9を搭載したミニデスクトップPC「ONEXPLAYER M1」
テックワンは、One-Netbook製となるCore Ultra 9搭載ミニデスクトップPC「ONEXPLAYER M1」の取り扱いを発表した。One-Netbook、着脱コントローラーを備えた8.8型ポータブルゲーミングPC「X1 Mini」
One-Netbookは、Ryzen 7を搭載した8.8型ポータブルゲーミングPC「X1 Mini」を発表した。One-Netbook製8.4型携帯ゲーミングPC「ONEXPLAYER 2 Pro」に新モデル CPUをRyzen 7 8840Uにアップグレード
テックワンは、中国One-Netbook Technology製8.4型携帯ゲーミングPC「ONEXPLAYER 2 Pro」の新モデルを発売する。One-Netbook、M.2スロットも利用可能な外付けGPUボックスを発表 「Indiegogo」で提供開始
中国One-Netbookは、Radeon RX 7600M XT搭載外付けGPUボックス「OneXGPU」を発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.