エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)が、待望のポータブルゲーミングPC「Claw A1Mシリーズ」を発売した。ゲームはもちろん、普段使いからビジネス用途まで対応可能なパワフルモデルの詳細を見ていこう。
エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から登場した「Claw A1Mシリーズ」は、Intel最新のCore Ultraプロセッサを備えたポータブルゲーミングPCだ。約675gの小型ボディーに7型の液晶ディスプレイとゲームパッドを一体化しているので、いつでもどこでもカジュアルにゲームをプレイできる。
AIにも強いことをうたうCore Ultraだが、描画性能も従来のCore iシリーズから大きく進化しており、実際のパフォーマンスが楽しみだ。また、Core UltraとWindows 11は、ビジネスや学習用途とも親和性が高く、このClaw A1Mシリーズは多用途に使える超小型PCとしての可能性も秘めている。
今回はCore Ultra 7 155Hを搭載した上位モデル(Core Ultra 5 135Hモデルもあり)を入手できたので、ゲーミングでの使い勝手とパフォーマンスを中心に、汎用(はんよう)PCとしての活用も意識しながら、じっくりと内容を見ていこう。
Claw A1Mシリーズは、リフレッシュレート120Hzの7型液晶ディスプレイとゲームパッドを一体化したスタイルを採用する。オールブラックのシャープな形状で、スポーツカーのような精悍(せいかん)な雰囲気がある。
左右のスティックにはRGBライティングを内蔵しており、これが有効になると、グッとゲーミングギアらしいサイバー感あふれるビジュアルになる。
具体的なボディーサイズは、約294(幅)×117(奥行き)×21.2(厚さ)mmで、重量は約675gだ。Windows 11採用PCとしても、Core Ultra搭載PCとしても最軽量の部類に入る。グリップの張り出しがマイルドなので、バッグへの収まりもよい。
バッテリー容量は53Whと、最近のノートPCの水準よりやや大きめの十分な容量だ。公称の駆動時間は、JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0の基準で動画再生時だと最長7時間、アイドル時では最長8時間となっている。実際の駆動時間は後ほど検証しよう。
付属のACアダプターもコンパクトだ。実測サイズが約65(幅)×65(奥行き)×28(厚さ)mm、実測重量は約319gと手軽に持ち運べる。USB Power Delivery(PD)対応で最大出力仕様は65Wだ。本体上部に搭載するUSB Type-C(Thunderbolt 4対応)を充電端子として利用する。
Thunderbolt 4に対応するため、最大40Gbpsのデータ転送と画面出力(DisplayPort Alternate Mode/Thunderboltプロトコル)も可能で、ドッキングステーションやUSB Type-C対応の液晶ディスプレイを活用しての運用にも対応できる。なお、通信機能はWi-Fi 6E対応の無線LANと、Bluetooth 5.4を標準で装備している。
CPUにIntelのCore Ultra(開発コード名:Meteor Lake)を採用するのも、Claw A1Mシリーズの大きな特徴だ。上位モデルは、Core Ultra 7 155Hで16GBメモリ、1TB SSDを搭載する、下位モデルはCore Ultra 5 135Hに、16GBメモリ、512GB SSDという内容で、今回の評価機は前者だ。
Core Ultraは、AI処理専用のNPU(Neural network Processing Unit)を統合しているのもポイントに挙げられる。CPUコア自体も新プロセス(Intel 4)を採用したことで電力効率が向上していることに加え、内蔵GPUコア(Intel Arc Graphics)のグラフィックス性能も従来のCore iシリーズに比べてパワーアップしているので、Claw A1MシリーズのようなポータブルゲーミングPCとの相性も良い。
内蔵GPUのパフォーマンスはメモリの性能にも左右されるが、Claw A1Mシリーズは高速なLPDDR5メモリを装備している。
ストレージには1TBのSSDを搭載している。普段使いのPCなら500GB程度でも足りる場合も多いが、最近のゲームタイトルはデータ容量も大きい。1TBくらいあった方が、空き容量を気にせずにゲームを保存しておけるので使い勝手が良いだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年7月22日