マウスコンピューターが展開するゲーミングブランド「G TUNE」シリーズから登場した「G TUNE H6-I9G90BK-C」(H6I9G90BKCFDW101DEC)は、空冷と水冷BOXのハイブリッド冷却に対応した16型ゲーミングノートPCだ。
Core Ultra 9 275HXのCPUに、NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU、SSDにはPCI Express 5.0 x4対応モデルを搭載するハイスペックで、300Hzの高速リフレッシュレート対応の液晶ディスプレイ、Nキーロールオーバーをサポートしたキーボードなど、最強の装備を誇る。実機を入手したのでレビューしていこう。
まずは、G TUNE H6-I9G90BK-CのノートPC本体の仕様から見ていこう。突起部分を除いたボディーサイズは約357(幅)×254(奥行き)×25.9(厚さ)mmで、重量は約2.58kgだ。画面の非表示部が狭いスリムベゼルデザインを採用していることもあり、スペックの割にはコンパクトにまとまっているが、実際持ってみるとずっしりとした重さを感じる。
標準で付属するACアダプターは420Wの大出力で、水冷BOXと共用する。2024年モデルの330Wから大幅に引き上げられており、ブースト機能を備えたCPUやGPUのパフォーマンスをより発揮できるようになったとしている。
また、2基装備するUSB Type-C端子は、USB Power Delivery(PD)からの入力に対応しているので(出力100W以上と記載されている)、USB PD機器を利用した運用も可能だ。
G TUNE H6-I9G90BK-Cの最大の特徴は、水冷BOXが付属することだ。この水冷BOXはラジエーターとポンプを内蔵したユニットで、2本の水冷チューブでノートPC本体と接続する。冷却液として工業用精製水が付属しており、これをユーザー自身が注入して利用する。
この水冷BOXを追加で利用することでCPUやGPUの冷却を強化でき、本体内部のファンの動作音も抑えることができることから静音化にも貢献するという。同社の測定によれば、CPUは約11度、GPUは約17度、動作温度が低下する結果が出ているという。また、RGB LEDライティング機能も備えており、光の演出が楽しめるのもうれしいところだ。
チューブの取り付けや冷却水の注入を自身で行う必要があるが、手順はシンプルで一度覚えてしまえば何ということはない。BOX側のチューブにマグネットが内蔵されていたり、精製水をスムースに注入するための漏斗が内蔵になったりと従来機から使い勝手も改善されている。毎日着脱するような運用でもそれほど面倒ではないだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.