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M4チップ搭載「iPad Pro」による「書類のスキャン」は一味違う? 他のモデルと使い比べてみて分かったこと(1/4 ページ)

M4チップを搭載した新型「iPad Pro」には、「アダプティブTrue Toneフラッシュ」を用いた「書類のスキャン」機能が用意されている。この機能はどれほどの威力を発揮してくれるのか、その他のiPadと比べてみた。

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 ボディーの薄型化と軽量化で注目を集めている新型「iPad Pro」(M4)だが、ソフトウェア側でのユニークな機能として、リアカメラを使った「書類のスキャン」機能が挙げられる。

 これらは従来モデルの一部でも利用可能だが、本製品では「アダプティブTrue Toneフラッシュ」を用いて影を削除したり、色を強調したりする機能により、より高品質なキャプチャが可能だとされている。果たして実際にどうなのか、他のモデルとも比較しつつ、その使い方を紹介する。

iPad Pro M4 書類 スキャン 比較 リアカメラ アダプティブTrue Toneフラッシュ
iPadを使った「書類のスキャン機能」。2024年発売のM4チップ搭載iPad Proで利用できる

書類にかざすだけでキャプチャから台形補正までを自動実行

 最初に、対応モデルを確認しておこう。この機能が利用できるのは、2024年5月に発売された、「11インチiPad Pro」(M4)、および「13インチiPad Pro」(M4)の2製品だ。

 同時発売の新型「iPad Air」や過去の「iPad Pro」、およびその他の一部モデルもカメラアプリを用いた書類のスキャン機能は備えているが、アダプティブTrue Toneフラッシュを用いて影の削除と色の強調を行う機能はない。よって、現状では新しいM4チップ採用iPad Proの2製品が、機能的にはベターということになる。

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13インチiPad Pro(M4)。アダプティブTrue Toneフラッシュで、影の削除と色の強調を行う機能を備える
iPad Pro M4 書類 スキャン 比較 リアカメラ アダプティブTrue Toneフラッシュ
カメラアプリからの書類のスキャン自体は、新しいM4チップ搭載iPad Pro以外にも過去の多くのモデルが対応している(同社ホームページより

 それでは、使い方をざっと見ていこう。まずカメラアプリを開き、モードが「写真」になっていることを確認する。続いて書類をデスクの上に置き、iPadの画面に書類の全体が収まるようカメラアプリで位置を調整すると、画面下に「書類をスキャン」というボタンが出現する。これをタップすることで、書類スキャンに適した専用モードへと画面が切り替わる。

 後はそのまま書類にiPadをかざしたままにしていれば、シャッターボタンを押さなくても自動的にキャプチャが実行される。キャプチャ後に引き続きiPadをかざしたままにしていると、書類の検出→キャプチャが繰り返し行われる。同じ書類を何枚かキャプチャして最もクオリティーの高いものを選ぶこともできるし、書類を交換しながら次々とキャプチャを続けてもよい。

 ちなみに、iPadを長時間かざしたままでの撮影は、重量もあってつらそうだが、シャッターが自動的に切られるため、実際にはそう負担にはならない。むしろ、iPadの画面に書類がほぼ原寸大で表示されるので、プレビュー時点で書類のすみずみまで確認できる利点の方が大きい印象だ。

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カメラアプリを起動し、書類を認識させる。下段に「書類をスキャン」と表示されるのでタップする
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スキャン画面が表示された。デフォルトでは「自動」が選択されており、書類の四隅を認識して自動的にキャプチャが行われる
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台形は自動的に補正される。立体的にめくれたページの補正や、映り込んだ指の消去といった、その他の補正機能はない。また濃度やコントラストの補正もできない
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これらの作業は自動的に行われ、補正が終わるとすぐに次のキャプチャに入る。終了する場合は、右下の「保存」ボタンを押す

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