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AI検索「SearchGPT」リニューアル Google検索いよいよ不要に……?その悩み、生成AIが解決(1/2 ページ)

OpenAIが実施したイベント「12 Days of OpenAI」のなかで、検索機能「ChatGPT search」のアップデートが発表された。10月末に新しい検索機能がリリースされてからわずか1か月半でのスピーディーな改善だが、どこが変わったのだろうか。いよいよGoogle検索は不要になるのだろうか――。

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連載:その悩み、生成AIが解決

アイデアが浮かばない、こんな無駄な作業なくしたい――。ビジネスパーソンを悩ませる日々のさまざまな困りごと、ChatGPTに聞いてみませんか? ITジャーナリストの酒井麻里子氏がプロンプトの書き方を伝授する。

Q.ChatGPTの検索が改善されたとのことですが、何がどう変わったのでしょうか?

 OpenAIが実施したイベント「12 Days of OpenAI」のなかで、検索機能「ChatGPT search」のアップデートが発表された。10月末に新しい検索機能がリリースされてからわずか1か月半でのスピーディーな改善だが、どこが変わったのだろうか。いよいよGoogle検索は不要になるのだろうか――。

 今回のアップデート内容と、それらが検索体験にもたらす影響を解説する。

著者プロフィール:酒井麻里子(さかい・まりこ)

ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。


サイト名などの検索時に表示が高速化

 地味ながら大きな進化は検索速度の高速化だろう。以前の検索機能は、特定のサイトにアクセスする目的で社名やサービス名を検索した場合でも、テキストの回答がまず出力されてしまう点が不便だった。

 今回のアップデートでこれが改善され、サイトのリンクが回答最上部に優先的に表示されるようになった。

 例えば、「Apple」と検索した場合、まずApple日本の公式サイトのURLが表示され、その後、最新の製品や市場動向の説明テキストが出力される。商品購入のために公式サイトにアクセスしたい場合は回答の出力を待たずにリンクをクリックすればいいし、メーカーとしての概要を把握したいなら出力される回答を読めばいいだろう。


社名などで検索したときに、優先的に公式サイトが表示されるようになった

 「アクセス先のサイトが決まっている場合はGoogle検索、複数のサイトをまとめた情報がほしい場合はChatGPT検索」という目的別の使い分けを意識する必要なく、ChatGPTの検索だけで多くの用途をカバーできるようになった。

音声対応&無料開放でより気軽に

 これまでのChatGPT検索はテキストチャットに限定されていたが、今回のアップデートで高度な音声モードでも利用可能になった。音声モード終了後に表示される会話履歴には参照元のリンクも表示されるので、後から詳しい情報を知りたい場合にもスムーズにアクセスできる。


音声対話の履歴画面にも参照元ページへのリンクが表示される

 さらに、以前から予告されていた無料アカウントへの機能解放も実施された。テキストチャットに加えて、高度な音声モードでの検索も一定時間内であれば無料で利用できる。

 これらは、初心者ユーザーやライトユーザーの利便性を広げることに貢献するだろう。ChatGPTを使い慣れていない人でも「分からないことを聞いて教えてもらう」という使い方ならすぐにイメージできる。そして、音声対話はテキストに比べて直感的に利用できるメリットを持つ。

 これまで以上に初心者に優しい仕様となったことで、より気軽にChatGPTが利用されるようになっていきそうだ。

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