オープンテキストは「2024年最も厄介なマルウェア」リストを発表した。世間を騒がせたランサムウェアグループのうち多くの企業に被害を及ぼしたものが選ばれた。
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オープンテキストは2024年11月29日、サイバーセキュリティ分野における最も重大な脅威を取り上げた「Nastiest Malware of 2024」(2024年最も厄介なマルウェア)リストを公開した。
同リストは世界中のさまざまな企業に影響を及ぼすマルウェアについてまとめられたものだ。2024年では特に重要インフラを標的としたランサムウェアが注目されており、企業がサイバーセキュリティへの投資を14.3%拡大し、2150億ドル規模に達すると予測されている。
2024年の最も悪質なランサムウェアを含むマルウェアは以下の通りだ。
2024年の最も厄介なマルウェアのリストの最上位にはランサムウェアグループのLockBitが選ばれた。FBIの2023年の報告によると、LockBitは重要なインフラを標的とした175件の攻撃に関与したとされ、その執拗な攻撃手法と適応力が指摘されている。
OpenTextのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高製品責任者であるムヒ・マジョーブ氏は、次のように述べる。
「重要インフラに対するランサムウェア攻撃は増加し、サイバー犯罪者はAIを活用して高度にパーソナライズされた攻撃を開発しており、国家の安全保障と公共の安全を著しく脅かす存在となっている。しかし、ランサムウェアとサイバーセキュリティへの注目がますます高まり、サイバーセキュリティへの投資を積極的に優先する企業が増加している。各社のこうした取り組みは、進化する脅威から重要なサービスを保護する姿勢を示している」
サイバーセキュリティの重要性がますます高まる中、企業や組織がどのようにこれらの脅威に対応していくかが問われている。日本においてもランサムウェアによる被害が拡大しており、政府や企業は一層の警戒とセキュリティ対策の強化が求められている。
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