みずほフィナンシャルグループとNTTデータグループが共同研究契約を締結した。LLM「tsuzumi」を基にみずほ特化型モデルを開発することで、業務効率化や新たな価値創造を目指す。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
みずほフィナンシャルグループとNTTデータグループは2024年12月18日、生成AI技術を活用した法人営業の効率化を目的に、NTTが開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」「〈みずほ〉特化型モデル」の開発に向けて共同研究契約を締結した。両社の強みを生かして革新的なソリューションを提供し、社会的価値を高めることを目指す。
みずほは、グループ内で生成AIチャットツール「Wiz Chat」を利用した業務効率化を進めており、AIを使った業務改革を推進する専門部署「AIX推進室」を設立するなど、すでに生成AIを業務に利用している。一方、NTTデータはtsuzumiを活用した新規ビジネスソリューションの提供に力を入れており、今回の提携では軽量なLLMモデルを活用したみずほ専用AIエージェントの開発に取り組む。
本研究ではtsuzumiを基に、みずほの内部データや業界知識を学習させ特化型モデルを構築する。さらに適切な回答を得られるようチューニングすることで、金融業界における業務効率化や新たな価値創造を目指す。
構築された特化型モデルは、営業業務や提案書作成などに活用される予定であり、将来的にはデジタルチャネルにおけるパーソナルエージェントの実現や業務革新を支える中核ソリューションへと発展させる。
NTTデータはガバナンスを徹底しながら安全で業界特化型の生成AIソリューションを提供していく方針としている。軽量モデルと大規模モデルのハイブリッド活用を進め、共創を深化させることで、さらなる業界革新を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.