FCNTが「arrows We2」「arrows We2 Plus」発表 PlusはSnapdragon 7+ Gen 2搭載で自律神経測定も可能

» 2024年05月16日 14時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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 FCNTは5月16日、新型スマートフォン「arrows We2」「arrows We2 Plus」を発表した。arrows We2はNTTドコモとau/UQ mobile(KDDIと沖縄セルラー電話)、arrows We2 PlusはNTTドコモから8月中旬以降に発売される予定で、5月16日から各社において販売予約を受け付けている。

 なお同社によると、arrows We2については販路が追加される可能性があるとのことで、決まり次第改めて発表するという。

arrows We2シリーズ arrows We2シリーズは2モデル展開となる
F-51E NTTドコモ向けの「arrows We2 F-52E」はライトブルー、ネイビーグリーン、ライトオレンジの3色展開で、ドコモロゴはない
F-52E NTTドコモ向けの「arrows We2 Plus F-51E」はスレートグレイとシャンパンシルバーの2色展開で、やはりドコモロゴはない
FCG02 au/UQ mobile向けの「arrows We2 FCG02」は、ドコモ向けモデルと同様にライトブルー、ネイビーグリーン、ライトオレンジの3色展開となる

arrows We2シリーズの概要

 その名の通り、arrows We2シリーズは「arrows We」の後継モデルとなる。ユーザーニーズの多様化を受けて、エントリー向けかつ直接的な後継として「arrows We2」、ミドルレンジ向けの「arrows We2 Plus」の2モデルに“分けた”ことが特徴だ。

arrows We2

 エントリーモデルであるarrows We2は、FCNTとしては初めてMediaTek製SoC(プロセッサ)を採用したエントリーモデルとなる。先述の通りarrows Weの直接的な後継モデルであり、手頃な値段と使いやすさの“両立”を目指している。

arrows We2 arrows We2の実機。正面から見た印象は、arrows Weと大きく変わらない

 SoCはMediaTek製の「Dimensity 7025」で、メモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを備える。最大1TBのmicroSDメモリーカードも搭載可能だ。本機では内蔵ストレージの一部をメモリとして運用する「仮想メモリ」機能を実装しており、メモリ領域を最大8GBまで拡張可能だ。OSはAndroid 14をプリインストールし、最大2回のOSバージョンアップと最長4年間のセキュリティ更新を保証している。

 ディスプレイは720×1560ピクセルの6.1型液晶で、インカメラ周辺部にノッチがある。バッテリー容量は4500mAhで、「arrows N」と同様にQnovoの技術を採用した充電制御を取り入れている。

 アウトカメラは広角(約5010万画素/F1.8)とマクロ(約190万画素/F2.4)のデュアル(二眼)構成で、夜景を明るく撮影できる「Super Night Shot」も実装している。アドビとの協業による「Photoshop Expressモード」も引き続き実装している(※1)。

(※1)利用するには、別途「Photoshop Express」アプリをダウンロードする必要がある(ショートカットはプリセット済み)

 インカメラは広角(約800万画素/F2.0)のシングル構成だ。

アウトカメラ アウトカメラは広角/マクロのデュアル構成で、LEDライトも付いている
インカメラ インカメラはシングル構成で、ノッチの内部にある

 外部接続端子はUSB 2.0 Type-Cで、USB PD(Power Deivery)規格の急速充電にも対応する。3.5mmイヤフォン/マイク端子も備えており、ハイレゾ音源の再生にも対応する。

 モバイル通信は、国内では5G NR(Sub-6)とLTE(4G)に対応する。SIMはnanoSIMカードとeSIMのデュアル構成となる。Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth 5.2にも対応する。

 電源ボタンには指紋センサーを搭載しており、指紋認証を利用できる。このセンサーを使った便利機能として、画面スクロールや拡大/縮小をコントロールできる「Exlider(エクスライダー)」が“復活”したこともポイントだ。

上部 本体上部には集音用マイクがある
下部 本体下部には3.5mmイヤフォン/マイク端子とUSB 2.0 Type-C端子を備える
左側面 左側面にはnanoSIM/microSDスロットが用意されている
右側面 右側面には電源キーとボリュームキーが備えられている。電源キーは指紋センサーを一体化しており、これを生かしたExliderも復活している
Exlider Exliderは復活の要望が少なからず寄せられていたようで、より便利に使えるように改良した上で再搭載された

 ボディーはIP6X等級の防塵(じん)性能と、IPX5/8等級の防水性能を確保している。MIL-STD-810H(MIL規格)に定める23項目の耐衝撃/耐環境テストもクリアしている。最近のarrowsではおなじみとなった「泡ソープ洗浄」と「アルコール消毒」にも対応している(条件あり)。

洗浄 泡ソープ(または薄めた中性食器用洗剤)による本体洗浄と、アルコール消毒にも引き続き対応する。ただし、これらには一定の要件があるため、プリインストールされているチュートリアルアプリで洗い方をしっかり確認しておきたい

arrows We2 Plus

 arrows We2 Plusは、arrows We2の上位モデルという位置付けで、SoCやディスプレイのスペックがより高くなっている。現時点ではドコモ専売モデルとなる。

arrows We2 Plus arrows We2 Plusの実機。印象としては「大きくなったarrows We」といったところだろうか

 SoCはQualcomm製の「Snapdragon 7+ Gen 2」で、メモリは8GB、内蔵ストレージは256GBを備える。最大1TBのmicroSDメモリーカードも搭載可能だ。本機も仮想メモリ機能を実装しており、内蔵ストレージの一部を使うことでメモリ領域を最大16GBまで拡張可能だ。OSはAndroid 14をプリインストールし、最大3回のOSバージョンアップと最長4年間のセキュリティ更新を保証している。

 ディスプレイは1080×2400ピクセルの6.6型有機ELで、インカメラ周辺部にパンチホールがある。最大輝度は1200ニトで、リフレッシュレートは最大144Hzとなる。バッテリー容量は5000mAhで、Qnovoの技術を採用した充電制御を取り入れている。

 アウトカメラは広角(約5010万画素/F1.8/光学式手ブレ補正付き)と超広角(約800万画素/F2.2)のデュアル(二眼)構成で、Super Night ShotやPhotoshop Expressモード」も引き続き実装している。カメラの下部には光学式の脈拍センサーを搭載しており、自律神経の状況をチェックできるアプリをプリインストールしている。

カメラ カメラは上方が超広角、下方が広角となる。広角カメラには、arrowsで初となる光学式手ブレ補正(OIS)機能が備わっている。広角カメラの下にあるのは、光学式の脈拍センサーだ
自律神経チェック 脈拍センサーを活用して、自律神経の状況をチェックするアプリもプリインストールされている

 外部接続端子はUSB 3.2 Gen 2 Type-Cで、USB PD(Power Deivery)規格の急速充電(最大33W)と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。3.5mmイヤフォン/マイク端子も備えており、ハイレゾ音源の再生にも対応する。

 モバイル通信は、国内では5G NR(Sub-6)とLTE(4G)に対応する。SIMはnanoSIMカードとeSIMのデュアル構成となる。Wi-Fi 6E(6GHz帯対応のIEEE 802.11ac)とBluetooth 5.2にも対応する。

上部 本体上部には集音用マイクがある
下部 本体下部には3.5mmイヤフォン/マイク端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子を備える
左側面 左側面にはnanoSIM/microSDスロットが用意されている
右側面 右側面には電源キーとボリュームキーが備えられている。電源キーは指紋センサーを一体化しており、これを生かしたExliderも復活している

 ボディーはIP6X等級の防塵(じん)性能と、IPX5/8等級の防水性能を確保している。MIL-STD-810H(MIL規格)に定める23項目の耐衝撃/耐環境テストもクリアしている。最近のarrowsではおなじみとなった「泡ソープ洗浄」と「アルコール消毒」にも対応している(条件あり)。

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