ドコモの大容量プランはどれがお得? 「ドコモ MAX」「eximo」「ahamo大盛り」を比較してみた:スマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)
ドコモはデータ無制限プラン「eximo」の新規申込受付を終了し、6月5日から新たに「ドコモ MAX」を提供します。大手3キャリアのスマホ料金は明確に値上げの方向に進んでおり、ドコモ MAXも値上げになりました。6月4日まで申し込めるeximoや、110GBまで使える「ahamo大盛り」と比較してみました。
ドコモはデータ無制限プラン「eximo」の新規申込受付を終了し、6月5日から新たに「ドコモ MAX」を提供します。大手3キャリアのスマホ料金は明確に値上げの方向に進んでおり、ドコモ MAXも値上げになりました。ただ、大容量プランなら6月4日までは「eximo」の契約も可能ですし、ahamoで大盛りオプションを契約する選択肢もあります。
そこで今回は、ドコモの大容量プランでどれがお得か比較した上で、オススメの選び方を紹介します(料金は全て税込み)。
ドコモ MAXはeximoから何が変わった?
まずはドコモ MAXについて簡単に解説します。ドコモ MAXは「eximo」の後継となるデータ無制限プランで、データを3GB以上使った月の通常料金は8448円です。各種割引を全て適用すると最安で月額5148円になります。適用できる割引は「長期利用特典」「みんなドコモ割」「dカードお支払割」「ドコモ光セット割/home 5G セット割」「ドコモでんきセット割」の5つです。
eximoと比較すると、通常料金も割引適用後の最安料金も値上げになりました。3GB以上使った月の場合、通常料金はeximoより1133円高いです。適用できる割引の種類と割引額は増えたものの、割引適用後の料金も220円値上げされています。
「割引の種類が増えた」と聞くと、いいことのように思えますが、これはデメリットといってよいでしょう。eximoの場合、ドコモ光かhome 5Gを契約し、家族割である「みんなドコモ割」に3回線以上加入し、料金をdカードで支払えば割引がフル適用されました。これでもハードルは高いですが、ドコモ MAXはさらにドコモでんきへの加入と、長期利用が条件に追加されます。
固定回線とのセット割はポピュラーになりましたが、でんきとのセット割はまだなじみがありません。地方の電力会社(東京電力や関西電力など)とドコモでんきとの違いがよく分からず、何となく地方の電力会社の方が安心という人も多いでしょう。筆者自身もその一人です。
また、長期利用特典はドコモの利用継続期間が20年以上で220円割引、10年以上で110円割引のため、少なくとも10年以上前から契約している人でないと割引されません。
公式サイトでは5148円を大々的にアピールしていますが、割引を全て適用するハードルは高く、実際にはもっと高くなる人も多いでしょう。
なお、ドコモ MAXにもeximoにもデータ使用量が1GBや3GBの場合の料金がありますが、これはあくまで「データ使用量が少なかった月に料金が割引される仕組み」であり、月1GBや月3GBの人が申し込むのは損です。データ使用量が月10GB以下の人はドコモ miniやirumo(新規申込は6月4日まで)が断然お得です。
ドコモ MAXは豪華な特典が魅力
一方、ドコモ MAXにはeximoよりお得な点もあります。それが豪華な特典です。
まず、ドコモ MAXの契約者は海外ローミングが30GBまで無料で使えます。これはeximoにはない特典です。ahamoでも同様のサービスがありますが、ahamoは使えるのが91の国と地域なのに対し、ドコモ MAXは200以上で使えます。また、Amazonプライムが6カ月追加料金なしで利用可能な上に、その後も毎月120ポイントが還元されるのもお得です。
そして何より、最大の目玉は通常月額4200円の「DAZN for docomo」が無料で使えることでしょう。サッカーJリーグ(J1・J2・J3)、プロ野球の全試合(広島主催試合を除く)やF1、海外サッカー、ゴルフ、ボクシングなどが視聴できます。「DAZN for docomo」は開始当初の月額1078円から何度も値上げされたため、やむを得ず解約したという人も多いかもしれませんが、ドコモ MAX契約者なら無料で楽しめます。
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