大阪・関西万博に出展されている「空飛ぶクルマ」が、4月26日のデモ飛行中に機体の一部が落下する事故を起こしたことを受け、日本国際博覧会協会は28日、「しばらくの間、運休する」と公式サイトで発表した。
万博でデモ飛行する4機。左下がパーツ落下事故の起きた「HEXA」(万博の公式サイトより)
万博の発表より
パーツが落下した機体は、米LIFT Aircraftの「HEXA」。日本の商社・丸紅がデモ飛行を担当しており、6月上旬まで万博会場で飛行予定だった。
万博では同機の他に国内スタートアップのSkyDrive、ANAホールディングスなどがデモ飛行を予定している。
国内ベンチャーの「空飛ぶクルマ」が初飛行 約4分ほど、高度5mで浮遊
4月13日から開催される大阪・関西万博で、目玉の一つである「空飛ぶクルマ」。その開発を進める国内スタートアップのSkyDriveが、3人乗りのeVTOL機を万博のメディアデーにて初披露した。あわせて離陸の様子も実演。4分弱ほど浮遊した。
- 万博の空飛ぶクルマ、「飛ばない期間」があることが判明 誘客に影響も
2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は3日、万博の目玉と位置付ける「空飛ぶクルマ」について、飛行を行わない期間があると明らかにした。各社の飛行が通期で行われず限定的なため、いずれの社も飛ばさない期間が生まれるという。来場しても飛行している姿を見ることができない期間が生まれることは、誘客にも影響が出そうだ。
中国で「空飛ぶクルマ」競争がはや過熱、「低空経済」当局後押し 計画に見切り発車も
中国で「空飛ぶクルマ」の開発競争が過熱している。中国政府が無人機(ドローン)の活用と合わせた低空域での経済活動「低空経済」の概念を打ち出し、「新たな成長のエンジン」と位置付けているためだ。各地の地方自治体も今年、次々に関連施策を発表。先進地域である南部・広東省の企業では、実用機の量産と販売の計画が見切り発車ともいえる早さで進んでいた。
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