Corei9-14900Kが約9GHzでクロック周波数の世界記録を樹立／Windows 11搭載デバイスが4億台突破：週末の「気になるニュース」一気読み！（1/3 ページ）

[山本竜也，ITmedia]

　うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、10月15日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう！

Corei9-14900Kが約9GHzでクロック周波数の世界記録を樹立

　著名オーバークロッカーのElmor氏とオーバークロックチームのSkatterBencherは10月17日、台湾ASUSのオーバークロックチームと協力し、発売されたばかりのIntel Core i9-14900KFを9043.92MHzまでオーバークロックすることに成功して世界記録を樹立した。

　台湾のASUSTeK Computerで行われた試みは、液体ヘリウムを利用して-243度まで冷却してCPUを動作させるというもの。なお、一時的にはCore i9-14900KF を9.1GHzまでオーバークロックできたものの、その後画面がフリーズしてしまい正式な記録にはなっていない。

オーバークロックコミュニティー「HWBOT」の動作クロックランキングでは、2014年からAMD FX-8370が1位となっていたが、2022年10月にIntel Core i9-13900Kが8年ぶりに記録を更新。2022年12月には、今回と同じチームがCore i9-13900Kを利用して9008.82 MHzを記録していた。

Windows 11搭載デバイスが4億台突破　2024年春には5億台に

　オンラインメディアのWindows Centralは10月17日（米国時間）、Windows 11が稼働しているアクティブなデバイスは月間4億台を超えており、2024年春には5億台に達する見込みだと報じている。

　これは、Microsoftの内部情報に詳しい関係者からの情報としているものだ。Windows 11が登場したのは2021年10月であり、4億台に達するのに2年かかったことになる。Windows 10は1年で4億台に達しており、2020年に10億台を超えている。

　ただ、Windows 10は、ほとんどのWindows 7およびWindows 8.1 PCから無償アップグレードが可能だった。Windows 11もWindows 10からのアップグレードが提供されていたが、TPM（トラステッド プラットフォーム モジュール）などのシステム要件のために実質的には2018年以降に製造されたPCのみサポートされていた。このため、Windows 11にアップグレードできるPCが制限されており、Windows Centralの読者アンケートでは25％近くがアップグレードできなかった。

　なお、Windows 10の半分の勢いという数字だけ見ると、Windows 11は失敗しているようにも見えるが、関係者によるとMicrosoftの内部目標は超えており、予想を上回る成功を納めているとのことだ。