中国Zepp Healthは、2024年下期の事業方針と新製品について説明する「Amazfit 2024年下期事業方針説明ラウンドテーブル」をメディア向けに実施した。
冒頭、6月10日に就任したばかりというZepp Health Corporation ジャパンゼネラルマネジャー 薗部晃二郎氏と、Amazfitの国内正規代理店であるアースリボーン マーケティング部 伊藤敬之氏が事業方針と新製品についてそれぞれ紹介した。
Zepp Healthは、手に取りやすい価格帯のスマートウォッチも手がけており、モニタリングしたデータを「PAI」(Personal Activity Intelligence)という健康スコアとして数値化(可視化)するスマホアプリ「Zepp」と連携している。
今回投入する製品はスマートウォッチではなく、同社としては新機軸となるスマートリングのAmazfit Helio Ringだ。米国で先行発売したところ人気が高く生産が追いつかないため、日本での発売は2024年秋を予定しているという。
なお、米国での価格は299.99ドル(約4万6000円)だが、日本での価格は現時点で未定だ。
Helio Ringは常に高いパフォーマンスを保つために、健康や睡眠管理を行いたいビジネスパーソン、身体の回復を分析したいトップアスリートをターゲットとした製品で、“Helio”はギリシャ語の太陽を意味する“Helios”が由来だ。回復を助け、明るさや活力を保たせるというHelio Ringの主要な役割にマッチした名前といえるだろう。
Helio Ringは、BioTracker PPG心拍センサー(デュアルカラーLED+2DP)、温度センサー、EDA(皮膚電気活動)センサー、3軸加速度センサー、3軸ジャイロスコープを内蔵している。
EDAセンサーではストレスレベルの測定を行え、加速度センサーやジャイロスコープ、心拍センサーなどにより、睡眠の質をモニタリングする。それにより、メンタルとフィジカルの数値化を行いレディネススコア(後述)を取得。Amazfitのスマートウォッチを既に使っているユーナーならば、Zeppアプリを介してデータ統合を行うことも可能だ。
素材はチタン合金で、肌に優しくて軽い。10ATM(100mの水深に耐えられるレベル)により、日常的な水濡れや汗を気にする必要がない。約1時間40分のワイヤレス充電で満充電になり、その状態から4〜5日間動作する(サイズにより、搭載するバッテリー容量が異なる)。スマホとの接続はBluetooth Low Energyで行い、Android 7.0/iOS 14.0以降に対応する。
Amazfitのスマートウォッチと併用することで、より精細なデータを取得できるが、Zeppアプリと接続したHelio Ringだけでもアクティブトラッキング、健康モニタリングなどを行える。
例えば、Zeppアプリを開いてランニング/ウォーキング/サイクリング/トレッドミルのいずれかをスタートさせれば、スマホと離れた状態でもステップ数/消費カロリー/距離/ペース/ワークアウト中の心拍数などをモニタリングする。ワークアウトが終わったら、再度、Zeppアプリを開けば、分析レポートを確認できる。
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