HP傘下のゲーミングブランドであるHyperXから、コンパクトさと機能性を両立させたワイヤレスの75%ゲーミングキーボード「HyperX Alloy Rise 75 Wireless」と、パーツ交換による形状のカスタムを実現する軽量ワイヤレスゲーミングマウス「HyperX Pulsefire Saga Pro Wireless」が登場した。
ゲーミングデバイスはゲーマー向けの機能だけでなく、高精度なセンサーや素早い応答性、ハードな使用にも耐える頑丈さなどを備えており、日常的な用途でも入力精度の向上やストレス低減に役立てられる。
今回の2製品も、ゲームのみならず日常のPC操作で快適さと生産性向上に役立つポテンシャルを秘めている。その特徴と使い勝手を詳しく見ていこう。
HyperX Alloy Rise 75 Wireless(以下、Rise75 Wireless)は、テンキーなしの75%レイアウトを採用するワイヤレスメカニカルキーボードだ。2024年5月に発売した「HyperX Alloy Rise 75」(以下、Rise75)のワイヤレス版に位置付けられる。価格は直販で2万8600円だ。
本体に内蔵できるドングルを使用した2.4GHzワイヤレス、Bluetooth、有線の3モードに対応しており、本体右上にはメディア操作用の回転ノブを搭載するなど、専有面積を抑えつつ実用性も確保している。
レイアウトはRise75同様、一般的なフルサイズキーボードからテンキーを省略した6段配列のコンパクトサイズで、矢印キーやPage Up/Downキーなどは独立している。
一般的なフルキーボードにないF13キーが配置されているのはユニークだが、右端の列は基本となるHome、PgUp、PgDnの3キーのみとシンプルだ。右上に配置されたプッシュ対応の回転ノブは、音量調整とマイクミュートのオン/オフ操作に利用できる。
Rise75 Wirelessのキースイッチには、HyperX独自のリニアスイッチ(いわゆる赤軸に相当)が採用されている。出荷時点でルブ(潤滑)済みで、軽い40gの作動荷重と相まってスムーズなキータッチだ。
ハウジングは最近の高級ゲーミングキーボードで多く採用されているガスケットマウント構造となっており、プレートとボディーの間に挟まれた緩衝材によってキーを押し込んだ際の底打ちによる衝撃が和らげられている。
スイッチソケットはホットスワップ対応で、付属の工具を用いてキーキャップとキースイッチを簡単に抜き差しできる。
基板側は3ピン/5ピンの市販スイッチに対応しており、好みのスイッチへの交換や将来的なメンテナンスも容易だ。HyperXブランドでは別売で軸色がアクア(水色)の交換用キースイッチが用意されているが、こちらのフィーリングはタクタイル(いわゆる茶軸に相当)となっている。
キーキャップは摩耗に強いダブルショット(二色成形)のPBT製だ。裏面からのRGBバックライトが鮮やかに映える。キーボード側面にもライン状のLEDがあり、キートップと合わせて専用ツールのHyperX Ngenuityからライティングのカスタマイズが可能だ。
周囲の明るさに応じて発光輝度を自動調節する環境光センサー(ダイナミックアンビエントライト)も内蔵しており、明暗に合わせてLED輝度を自律制御できる。
カスタマイズ性にも優れており、トップカバー(トッププレート)と側面のバッジはマグネット式で着脱可能になっている。別売りの交換用トッププレートはホワイトとネービーブルーの2色で展開されており、工具不要で容易に付け替えできる。
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