ビジネスパーソンが“今”知りたいデジタル戦略の最前線を探求します。デジタル経営戦略やAI活用、業務効率化など、多岐にわたるビジネス課題を解決。
【注目の基調講演】生成AIを社員約1.8万人が利用、平均3.3時間を削減――パーソルHDの“AI推進大作戦”、その舞台裏
アイデアが浮かばない、こんな無駄な作業なくしたい――。ビジネスパーソンを悩ませる日々のさまざまな困りごと、ChatGPTに聞いてみませんか? ITジャーナリストの酒井麻里子氏がプロンプトの書き方を伝授する。
Q.スライドやブログで使う画像がほしいけれど、無料素材はマンネリで、有料のストックフォトサービスは意外と高価。画像生成AIで代用する場合のポイントは?
プレゼンスライドの画像やWebコンテンツのアイキャッチ、SNS投稿に添える画像など、「さほど重要ではないけれど、何かしら画像がほしい」という場面は多い。無料素材の使い回しでマンネリ化しているなら、画像生成AIを活用してみよう。
ビジネスの場でも利用しやすい画像生成AIツール「Adobe Firefly」を使った画像生成の流れを解説する。
ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。
「Adobe Firefly」は、モデルのトレーニングにAdobeStockなどの使用許諾を受けている画像や、著作権の切れている画像を使用していることが特徴。画像生成AIで起こりがちな権利関係のトラブルを避けやすく、比較的安心して利用できる。
まず、ホーム画面で「テキストから画像生成」を選び、作りたい画像の大まかなイメージを入力する。今回は、プレゼンスライドの会社紹介ページでの使用を想定し、「多様性を大切にした未来をつくる企業」をアピールできる画像を作成してみる。
【プロンプト】
近未来的でおしゃれなオフィス空間で、人間の社員と人型ロボットが一緒に楽しく働いている。社員は日本人を含むさまざまな国籍の幅広い年齢の男女。
プロンプトを送信すると、間もなく4枚の画像が生成される。初期設定では低解像度のドラフト画像を生成する「クイックモード」が適用されているため、すぐに生成結果が表示されるのも便利だ。
1回の生成で思いどおりの画像が出力されることはまれだろう。ここから調整を行い、意図した画像に近付けていく。
左側のパネルでは、画像の縦横比やスタイル、色味や光の調整などを指定できる。今回は、「縦横比」に「ワイドスクリーン」を、「カメラアングル」に「クローズアップ」を選んだ。
画像に描かれているものに変更を加える場合は、プロンプトで調整する。生成された画像は人物やロボットが立ち話をしているように見えるため、最初のプロンプトの後に「皆が同じテーブルを囲み、笑顔で打ち合わせをしている風景」と加えてみた。
なお、Fireflyではブラウザのタブを閉じるとそれまでに生成した画像の履歴が消えてしまう。そのため、気に入った画像は出力された時点で、画像上の☆をクリックして「お気に入り」に追加しておくとよい。追加した画像はFireflyの「お気に入り」からアクセスできる。
全体の雰囲気や構図がおおむねイメージどおりになったら、その先は部分修正を行っていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング